★introduction
迫害、暴力、無関心、それが学園内の彼の日常だった。
日々、心を壊され、躰を傷めつけられ、尊厳を踏みにじられた。
泉尾憂希というヤンキーギャルと、その取りまきたち。
彼女たちを自慰の対象にすることで、黒い欲望を満たす。
それが彼に出来る、最大級の復讐だった。
その日の、帰宅路までは……。
「そこを歩く●●、良ければ占いでも如何かな」
呼び止められて、振り向くと路地裏に、小さな占い屋があった。
こんな、人通りの少ない場所に、占い屋なんてあっただろうか。
男は、エジプトから来た占い師。アー=ヴウォトッコルと名乗る。
占い師は、次々と彼の現状を言い当て、最後につぶやく。
「偏差値の低い、キミに知見しやすよう、とびきり、シンプルに言おう」
「キミが、雌豚どもの心を操り、支配すればいい」
追加データ第一弾『